どうもこんにちは、カフーブログのタカフです。
ワイヤレスイヤホン、今やとんでもない数の製品が世に出ていますね。
価格コムでワイヤレスイヤホンで探すとなんと1061件!
まさにワイヤレスイヤホン戦国時代!
ここから自分に合ったワイヤレスイヤホンを探すのは至難の業といえます。
さて、そんな中で巷で意外と定評のあるイヤホンメーカーはご存じでしょうか?
イヤホン製品に特化して事業を営んでいるSOUNDPEATSという会社で、そのコストパフォーマンスの良さから、ここ数年でなかなか優れたワイヤレスイヤホンを発売しているイヤホンメーカーです。
今回はその中でも日本で主催の国内最大級のオーディオビジュアルアワードであるVGP2024のコスパ大賞を受賞した「SOUNDPEATS Capsule3 Pro+」の実機レビューをお届けしたいと思います。
実は僕はこの前作となるSOUNDPEATS Capsule3 Proも持っているので、その進化ポイントもレビューしていきたいと思います。
最後まで読むと新作「SOUNDPEATS Capsule3 Pro+」の実力がわかることでしょう。
※本実機はSOUNDPEATS様からの商品提供を受けてのレビューとなりますが忖度無しの本音で書いてます。
【受賞】VGP2024 コスパ大賞 受賞製品!
まずこの点は見過ごせないのではないでしょうか。
今回紹介する「SOUNDPEATS Capsule3 Pro+」はVGP2024のコスパ大賞を受賞しています。
VGP2024とはなんぞや?って話ですが、1987年にスタートした国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワードで映像やオーディオの部門のそれぞれの部門で著名な専門家が評価して選ばれるグランプリとなっています。
https://vgp.phileweb.com/vgp2024summer/award.html#award31
VGPは日本の著名な専門家がちゃんと審査して選ぶ為(お金払ってクリアすれば金賞もらえるモンドセレクションとはワケが違う)、それなりに信憑性があるはずではあります。
そんなVGP2024でCapsule3 Pro+が数ある国産製品を押しのけてコスパ大賞を受賞しているので、実は僕がレビューせずとも一定の評価は得られていると言えますね。
【特徴】SOUNDPEATS Capsule3 Pro+の特徴
それではSOUNDPEATS Capsule3 Pro+の特徴を確認していきます。
MEMSドライバー搭載
今回のCapsule3 Pro+には前作Capsule3 ProにはないxMEMS社製MEMSドライバーを搭載して、12mm径バイオセルロース製ダイナミックドライバーとのハイブリッド構成となりました。
前作では低音域に効果を発揮する12mm径ダイナミックドライバーのみだったのが、今作では高音域に効果を発揮するMEMSドライバーもプラスすることで、低音域・高音域の両方強いイヤホンとなっています。
実際の音質の評価は後述してますが、「おお、確かに前作と比べるとそういうことね」と、これが納得する理由となっていました。
因みにMEMSドライバーについてはAV Watchさんの記事がわかりやすいです。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/1555954.html
アダプティブANCでノイズキャンセリングを最適化
ANCとはActive Noise Cancellationの略で、イヤホンにあるマイクが周囲の環境音を拾ってノイズの逆位相の音波を生成することでノイズを打ち消す今となってはよくある技術なのですが、
今作ではこれに加えてアダプティブANCとなり、環境音に応じてリアルタイムでノイズキャンセリングのレベルを自動的に調整するようになりました。
これにより、異なる騒音環境でも最適なノイズキャンセリング効果を維持してくれるようになりました。
確かに前作に比べてANCのレベルは上がったなぁ~と感じるのでこれは進化している点だといえます。結構AirPods Proレベルまで近づいてきてます。😮
ハイレゾAudio が楽しめる
これね。ハイレゾAudio再生機を持っている人なら是非試してもらいたいです。
ハイレゾAudioは前作からも対応していますが、今作でも引き続きLDACコーデックに対応しているのでハイレゾオーディオを楽しめます。
ちょっと細かい話になりますがLDACって最大990kbpsのビットレートを転送するんですよね。
ビットレートとは1秒間にどれだけのデータを送れるかの指標なのですが、この990kbpsものデータ量が大きくなると実際に音質も明らかに変わるのがわかります。
昔の僕はCDからPCにMP3で保存していた時期がありましたが(懐かしい)、その時はそのあとガラケーとかに移していたりしたので保存容量を気にして128kbpsにするか256kbpsにするかよく迷ったものです。
今の時代はYouTube MusicやApple Musicなどのストリームで聞けるのでそんな容量を気にする必要はなく990kbpsの高いビットレートで聞けるので、結果的に耳が喜びます😋
ただし、ハイレゾAudioはiPhone非対応なので要注意です。
【比較】SOUNDPEATS Capsule3 ProとSOUNDPEATS Capsule3 Pro+の違い
左:Capsule3 Pro+、右:Capsule3 Pro
前作との違いを表にしてみました
Capsule3 Pro+ | Capsule3 Pro | |
---|---|---|
重さ | 約5g(イヤホン/片側) 約48g(充電ケース+イヤホン両側) | 約5g(イヤホン/片側) 約48g(充電ケース+イヤホン両側) |
防水規格 | 防水規格:IPX4 | 防水規格:IPX4 |
ノイズキャンセリング | アダプティブANC | ANC |
マルチポイント接続 | 〇 | - |
ドライバー | MEMSドライバー + 12mm径ダイナミックドライバー | 12mm径ダイナミックドライバー |
最大再生時間 | 約6.5時間 約43時間 (充電ケース併用) |
約8時間 約52時間 (充電ケース併用) |
Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
対応コーデック | AAC,SBC,LDAC | AAC,SBC,LDAC |
前作との違いとしては
- MEMSドライバー搭載で高音域にも強くなったこと
- アダプティブANCに対応したこと
- マルチポイント接続対応したこと、でしょう。
しかし再生時間が短くなったのは残念ですね。
おそらくですがアダプティブANCに対応したことによりソフトウェア処理が増えてその分バッテリー消費が多くなったのだと勝手に想像します。
音質を上げたが故に仕方ないところなのでしょう。
【評価】SOUNDPEATS Capsule3 Pro+の率直な感想
それではCapsule3 Pro+の率直な主観的評価をしていきたいと思います。
音質
音質は正直に◎です。
前作もその価格帯とは思えない音質だったので、今回もそのレベルは余裕でクリアするだろうなとは思っていましたが、普通に前作超えの音質でした。
やはり12mmのダイナミックドライバーに加えてMEMSドライバーのハイブリッド構成というのが効いているのだと思います。
最初に受ける印象としては低音域の迫力ですね。僕はAirPods Proのような上品な低音域も好きではありますが、音楽や映画によってはもう少し迫力のある音がいいなと思うときがあります。
その低音域にCapsule3 Pro+の特徴でもある12mmのダイナミックドライバーが効いていわゆるズンドコ系の音を楽しむことができます。
それに加えて今回MEMSドライバーもあってか前作に比べて高音域がクリアに聞こえるようになりました。これはPOPミュージックよりかはクラシック音楽で効果を発揮すると言えますね。
そして公式ページにも、
xMEMS製「Cowell」MEMSドライバーが高音域を駆動、シリコン振動板の硬さと軽さを活かして高域の再生周波数帯域を広げ、音の歪みを抑えます。低音域には12mm径バイオセルロース製ダイナミックドライバーを使用、振幅の大きさを生かした躍動感と迫力があるサウンドを実現します。
と書いてありますが、音の歪みを抑えて迫力あるサウンドは確かに実現しているように感じられます。
遅延
遅延は◎でした。
ワイヤレスイヤホンには宿命となる遅延問題ですが、Capsule3 Pro+はかなり高いレベルでこの問題を解決している気がしました。
上記写真は僕がよく見るテニスの試合動画なのですが、iPhone とAirPods Proで視聴すると大体はボールの打球音が後から聞こえてくるところ、Capsule3 Pro+で聞くとラケットでボールをはじいた瞬間に打球音が聞こえるのでほとんど遅延はないと言っていいでしょう。
音ズレ問題は結構ストレスだったので、これはいいgood評価でした。
さらにCapsule3 Pro+にはゲームモードという機能がありこれにすると遅延は数十msまでに抑えることができますので、スマホゲームする人にとっても最適ですね。
装着感
装着感は〇です。
形状的にはほとんどAirPods Proと同じだったので僕としては違和感なく装着することができました。
重さが5gとかなり軽い部類に入るので長時間つけていて疲れるということはなさそうですね。また防水でもあるのでジムでのトレーニングでもたくさん汗をかいても気にせず快適に使えることでしょう。
イヤーチップも複数サイズが全部で3つ同梱されているので、個々の耳に合ったフィット感を調整可能だと言えます。
ケースサイズ
ケースサイズは〇です。
他のケースと見比べても同じサイズ感なので、ポケットやバッグにすぽっと収まっていつでもどこでも持ち運べることと思います。
ノイズキャンセリング
ノイズキャンセリングは〇です。
前作のノイズキャンセリングは外部音取り込みがどうにも違和感を感じていたのですが、今作のCapsule3 Pro+はアクティブANCだからなのか、周囲の音も結構聞こえて自然な感じがしました。
まぁノイズキャンセリングで最高峰はやはりAirPods Proだと僕は思っているのですが、大分それに近づいてきてる印象はありますね。
この辺りは値段相応の機能になってくるので、そう考えるとこの価格帯でこのレベルなら大分頑張っている方だと思います。
外部音取り込み
外部音取り込みは△ですね。
確かに前作よりはパワーアップしてる感はありますが、自分の声を発した時に少し違和感を感じるんですよね。
ただこれはAirPods Proが良すぎるというのもあると思っています。AirPods Proの外聞音取り込みをONにしているとイヤホンを装着していても本当に周りの音が自然に聞こえて自分の声もちゃんとクリアに聞こえます。
この辺りは価格と技術の差が表れているといってもいいでしょう。
操作性
操作性は〇です。
これは普通に快適に使えてます。やはり一番使う音量上げ下げがタップでできるのが便利ですね。
僕の持っているAirPods Proは第一世代なので音量上げ下げがSiriからじゃないとできないのが非常に不便だったのですが(第二世代はスワイプでできる)、Capsule3 Pro+はタップで音量上げ下げできるのはもちろん、ほかにも色々操作できるようになっているので操作性は良いと言えます。
因みに以下がCapsule3 Pro+でできるアクションです。
サイド | 操作 | 効果 |
---|---|---|
右イヤホン | 1回タップ | 音量を上げる |
2回タップ | 電話を受ける(切る)/ 再生/ 一時停止 |
|
3回タップ | Siri/OK Google起動 | |
1.5秒長押し | 次の曲 | |
2秒長押し | 通話切り替え | |
左イヤホン | 1回タップ | 音量を下げる |
2回タップ | 電話を受ける(切る)/ 再生/ 一時停止 |
|
3回タップ | ゲームモード(低遅延モード) の切替 |
|
1.5秒長押し | ノイズキャンセル/ 外部音取り込み/ ノーマルの切替 |
|
2秒長押し | 通話切り替え |
外観
外観は〇です。
前作もそうだったのですが、僕はこのCapsule3 Pro+の外から見た感じの高級感は好きですね。
他のワイヤレスイヤホンだと外観が白一色や黒一色になりがちなところ、このイヤホンは外側部分がメタル素材でゴージャス感を演出しています。
また、前作と比べてもピンク系の装飾からゴール時計の装飾になったのも良かったなと言えます。
【残念】SOUNDPEATS Capsule3 Pro+のよくなかったポイント
収納する時の位置は面倒
ここは改善してほしかったですね。イヤホンを外してケースに収納するときに足の部分が真ん中になるので一度くるっと半回転して入れる必要があるんですよね。
つまりケースに入れるこのポイントで落としてしまうリスクがあるわけなのです。
AirPods Proなんかは外したイヤホンをそのままの向きで収納するのでそういうリスクがないと言えます。収納一つとってみてもよく考えられていますよね。
前作もこの形状でこの点を指摘してたのですが、ここは改善することなかったのは残念です。🥹
価格が1万円越えである
ここまで性能がいい故にコスパ大賞を受賞している商品ではあるのですが、今回のお値段が1万円超えの13,880円となってしまいました。
恐らく世界展開しているブランドなので、今の円安状況が効いているのだと思っています。
日本人としては1万円を超えるかどうかは購入の判断ポイントになることは間違いないので、円安影響をあるにせよここはちょっと厳しい価格設定ではありました。
まとめ
以上、SOUNDPEATS Capsule3 Pro+の実機レビューでした。
本記事の内容をざっくりとまとめると、
SOUNDPEATS Capsule3 Proとは、
- VGP2024でコスパ大賞してる商品で、Amazonの安い時に変えればコスパは最強
- 前作からMEMSドライバー採用やアダプティブANCの実装で同価格帯イヤホンより上であることは間違いない
- ただ前作同様の収納方式で相変わらず落ちやすそうなのでここは改善してほしかった
といった内容でした。
現在販売しているAirPods Pro第2世代は39,800円で正直高すぎなのですが、SOUNDPEATS Capsule3 pro+はこれだけ性能でこの価格なら十分買いのイヤホンかなと思います。
適度に安くてでもちゃんと音がいいイヤホンを探している人にはうってつけの機種と言えるでしょう。
現場からは以上です!